二番目 (にばんめ)

始祖の息子のダンピール次男
黒い猫毛の髪、黒い瞳、精悍な長躯。身長に見合った巨大な剣を軽々と扱う。「名を持つことができない」呪いをかけられている。
無口で根暗。温和。人間の側の立場で生きたいと望んでいるが、彼我の差異を強く意識しているため、かえって人間的視点に欠けるきらいがある。肉体的にはどちらかというと人間に近い。
ダンピール試作 2 号。母は出産直後に死亡。母親の呪いによって、名を持つことができず、各地の言語で「二番目」とだけ呼ばれる (Doilea は生地の言葉)。父から失敗作扱いされても、本人は無関心。特に両親を恨む風でもない。かつてシミオンに血を吸われ、死にかけたことがあるため、兄に対しては少々わだかまりを感じている。人間の血液で生きることを嫌い、動物の血や乳で生き延びていた。山の砦の面々に説得され、吸血が有効な場合に限って人間の血を吸うことに同意。止血や輸血などに能力を活かせるため、砦にとどまり讃岐の手伝いをしている。